同人誌制作マニュアル04(本文編)
小説用本文原稿の作り方
小説用本文原稿も基本的には漫画本文原稿と同じように仕上がり範囲・塗り足しを意識して作成してください。
■データでの作成方法
データで作成する場合は、各種ワープロソフト・オフィスソフトで作成したのち、「印刷用データとして保存」する事が大事になります。保存形式は「PDF(最後の拡張子が.pdf)」が一般的ですが、PDFにはweb用、文書用など用途によって保存の仕方やバージョンが異なります。「文字の埋め込み」がされている印刷(プリプレス)用の設定をして書き出されたものが対象となります。ご注意ください。
PDF保存についての注意点はこちら
●PDFに変換し、データ入稿する方式
尚、wordソフトや一太郎ソフトでの同人誌作成に慣れていらっしゃる方は、往来通りのファイル形式でご入稿いただいても大丈夫です。ただし、各種ソフト・OSのバージョンUPによるフォント障害、サービスの統廃合・不具合につきまして注意が必要となります。弊社インフォメーションページも併せてご確認をお願いいたします。
●挿絵がある場合
塗り足しにかかる飾り枠や挿絵などがない場合は、各種ソフトの原寸設定(A5サイズの本ならA5,A6サイズの本ならA6)でご入稿いただいても大丈夫ですが、塗り足しがある場合は必ず初期設定は原寸ではなく、天地左右各3mmプラスした状態で作成してください。
■紙原稿での作成方法
トンボや描画領域が銘記されているマンガ本文用原稿用紙を使用するのがいいでしょう。サイズは一般マンガの書き方と同じで、B5判を利用するのが汎用性が高いと思います。A5判への縮小印刷もできます。手書きの場合もマンガと同様、黒くしっかりとした線で書いてください。また、エンピツでの下書きは消しゴムでしっかり消してください。(印刷で写ってしまう場合があります)
●出力したものを原稿用紙に割り付けるアナログ方式
ワープロソフトで文字を描く場合、描画サイズを事前に設定した用紙設定を利用し、作業しましょう。
ワープロソフトから、プリントアウトした用紙を原稿用紙の描画範囲にあわせて貼り込みます。このとき、用紙の裏全面に糊をつけて貼り込むと、用紙が波打ってしまい、うまくいかない場合があるので、用紙の四隅などだけにつけて原稿用紙に貼った時にずれない程度の接着力があればOKです。

●挿絵がある場合
直接原稿用紙に描いてもかまいませんし、別紙に描いたイラストを原稿用紙に貼り込んでもかまいません。その際使用する用紙はあまり厚い紙にしないことが重要です。印刷した際に用紙の影が映ってしまう場合があるためです。