デジタル制作の環境: フォトショップの設定


フォトショップはアメリカ仕様ですからこの部分を日本の現実に設定しなおします。
・印刷インキ設定ではデフォルトのSWOPコートは輪転機用になっています。
「東洋インキ(コート)」にしてください。このときドットゲインは「8%」になります。Ver.4.0以前では17%になりますがかまいません/換算方法が異なるだけです。


(注)ドットゲインとは
例えばフォトショップで10%のアミを指定した場合、そのままで後工程(フィルム出力、刷版作成、実際の印刷等)を踏むと、結果的には10%の指定よりアミ濃度が上がってしまうのが現実です。その程度差がドットゲインです。その太り具合をあらかじめ「%」として把握して、減算しておけば、結果的に10%のアミが印刷することができるという理屈です。

この設定は念のため「PICO_CMYK」などというファイル名にして保存しておくと、再インストールなどの時に良いです。
以上の設定は、同時にRGB画像をCMYKに変換する設定でもあります。この「内蔵」を設定して、次に「変換テーブル」を開くと「東洋インク8%」になっているはずです。これでOKです。このように既製の「ICC」プロファイルを利用しないで「内蔵」で設定するので、「ICC」の項目はいじる必要がありません。



一般的にRGB画像からCMYKに変換すると「表現できる色の範囲」が狭くなり全体に色の変化能力が落ちます。そもそもモニターは「光の3原色=RGB」で色が発色しますが、印刷は「色の3原色と黒=CMYK」で色が創られますので狭くなるのです。それらはそれぞれ表現できる色の範囲(ガモット)が違うのです。
これは宿命的なのですが、彩度をできるだけ維持して変換する手法が必要です。
「PICO_CMYK」設定では、変換での彩度の低下をかなり抑えた画像になります。現実にはシアンがちょっとかぶりますので変換後トーンカーブで全体から2〜3%ほどシアン抜きするとベストです。


(注)この設定作業で、試しにフォトショップにCMYK画像を出しながら「印刷インク設定」をいろいろ変えてみてください。もちろんプレビューにチェックしてです。
そうすると面白いほどがらりと画像濃度が変わってしまいます。(ドットゲインの%変化)。そうです、CMYK設定でこんなにモニター自身の色が変わってしまうのです。フォトショップでは、すでにモニター上でもドットゲインを考慮しているからです。これを上の設定にするとPICOのモニター、PICOの印刷色に一歩近づきます。

(注)この設定は「フォトショップですべての作業を行う」ことで想定されています。
どういう意味かというと、例えば「黒インクの制限」を100%としていますが本当は強すぎるのかも知れません。特に写真なんかでは濃すぎます。(ベタになってしまいます)
でも、もしそのままフォトショップで「タイトルなどの文字」をシャープに打ち込むには100%黒も必要です。
ですから、フォトショップだけですべての作業を行って入稿する場合は「黒インクの制限」を100%にした方が良いのではと思ってます。もし、「フォトショップ画像をイラストレーター等に画像を配置」して、タイトル等の文字打ちはイラストレーターにて打ち込むならば、フォトショップでの画像自身は「黒インク90〜95%」位に抑えても良いと思います。