デジタル制作の環境: モニタのカラーキャリブレーション

以下の説明は、Mac、Win95、Win98、Win_Me、Win2000、XPというOSの差、Adobe Photoshopのバージョンの差を無視しています。
特にWinでは、マルチメディアを意識するあまり、これまではカラー管理、印刷を意識した仕様になっていませんでした。それでいろいろ問題が生じます。つまり設定が出来ないことがあります。これは徐々に解決していくでしょう。Winもそれだけの力を持ってきているようです。

「Adobe ガンマ(Adobe Gamma)」調整
あなたのモニター画面を印刷物に近づけるには「Adobe ガンマ(Adobe Gamma)」というツールを使います(ガンマ調整と言います)。このユーティリティを利用してモニターの発色調整をするのです。
これは一回設定すれば良いものではありません。季節、電力事情、室内照明の変化、モニターの老化などの事情で変わっていきます。だからパソコンの環境変化があったら適宜設定をし直す必要があります。また環境変化のない限り、一度ガンマ調整したら、もうモニター本体のもつ物理的なカラー調整などはしないでください。このガンマ調整は簡単なことです。説明にそって設定してください。
使用の際は、モニタの電源を入れてから30分以上経ってから作業します。これはモニタが一定の色温度に安定するためにかかる必要な時間です。また、モニタに環境光(電気の明かりや・室外からの日光など)が入らないように部屋を暗くするか、モニタにフードなどをつけるとさらに正確に設定する事が可能です。


1 「Adobe ガンマ(Adobe Gamma)」というユーティリティは、基本的に「コントロールパネル」の中にあります。

WindowsのAdobe ガンマ
MacintoshのAdobe ガンマ
注意(Windows)
「Adobe Gamma」が無い場合
普通、「c:\program files\adobe\calibration」のなかに「Adobe Gamma.cpl」というファイル名であります。(なければ「検索」でファイル名 Gamma.cpl をいれて検索してください)このファイルを「c:\windows」の中の「system」フォルダーにコピーします。
注意(Macintosh)
もしコントロールパネル内に『Adobe ガンマ』と『Adobe Gammma』の2種類見つかった場合は後者のものを使用します。前者の『Adobe ガンマ』は削除してください。これはAdobe PhotoshopやAdobe Illustratorの最近のバージョンから英語圏と同じ名称に変わったため、入れ替わらずインストールされてしまっている為です。

「Adobe ガンマ(Adobe Gamma)」をダブルクリックして起動します。

2 アシスタント【ステップごと(ウィザード)】を選び『次へ』をクリックします。

3 先ほどディスプレイ情報ファイル・ColorSyncプロファイルのダウンロードされた方は自動的にそのファイルが設定されています。もしも設定されていない場合は、このウィザード内の『読み込み』を押し、Colorフォルダ内のリストが現れますのでこの中から先ほど保存したディスプレイ情報ファイルのうち、ご自身がお使いのモニタ製品番号と先ほどモニタで設定したモニタの色温度数値が組み合ったファイルを選択し、【開く】ボタンを押します。そのプロファイル名が『説明(詳細)』欄に表示されます。

Windowsユーザーはここでファイル名を決めます。ここでは2001年の9月に設定したという意味で『pico_settei200109』としています。
プロファイルのない方も同様にファイル名だけ入力しておきます。
Macintoshユーザーでプロファイルを設定しなかったユーザーはこの項目では何もいじらず、『次へ』を押します。


4 モニター本体の調整機能で、コントラストを100%に、明るさを指示通りにまっ黒のちょっと手前に設定します。
(もうこれでモニター本体の設定はいじってはいけません。モニターの調整部分をガムテープでおおってしまう人もいます。)



5 「RGB色度座標」では、先ほどプロファイルを読み込みした場合は『カスタム』になっていますのでそのままで良いです。読み込みしていない場合はリストから「ソニートリニトロン」または「トリニトロン」を選択しておきます。
(液晶モニター等でしたら、マニュアルかなければ製造元に聞くかしないとわかりません。)



6 ガンマ値の設定では、まず画面下のメニューからお使いのOSを選択します。選ぶと、ガンマ値はMac:1.80、Win:2.20になると思います。そのあと『単一ガンマのみ表示』にチェックを入れ、グレースケールの中間調の濃度調整を左右にスライドさせながら指示通りにします。外側と真ん中を合うように調整せよとありますが、薄目で見ながら行うと比較的調節しやすくなります。それでも完全には合わせられませんが、あとでチャートでこの部分を再調整(後述)しますのでかまいません。


7 ハードウェアの白色点の調整では、まず「測定」ボタンを押してください。3つのならんだグレーの四角が表示されます。ここの左右の四角をクリックしながら真中のグレーを無彩色のグレーにします。(どちらかというと青みがかった冷たい感じのグレーではなく、わずかに黄色みがかったグレーが適当なところです)設定したら真ん中の四角をクリックすればもとのウィザードに戻ります。


8 調整後の白色点はそのままでもOKです。
図中のような項目でなければならないという事ではありませんので注意してください。(この画面でモニタの色味が大きく変化してしまうようであればメニューから色味の変わらない項目を選んでください。)



9 次の場面では調整前と後を比較できます。比較検討してください。
それによっては、もし全面の色合いが偏っているなら、その前に戻って白色点を再調整してもかまいません。



10 『完了』ボタンで新しいプロファイル名(モニタープロファイル名)をつけます。名前はどのようなものでもかまいませんが自分の名前などがわかりやすいでしょう、または作業をした日付なども後でいつ設定したものかわかって便利です。
(ファイル名は半角英数字が好ましいです。)


Windows
最初に入力した名称が保存する時のファイル名になります。もしも違っていたらここで修正します。
Macintosh
ここでファイル名を決定します。ファイル名は設定した時の日時などが入っているとわかりやすいと思います。

これでAdobe ガンマでの作業は終了です。